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美容外科 看護師の仕事内容は、女子力が高くて美容に対する興味が強い人が向いている特殊な世界!?
美容外科には興味がある人とない人がハッキリと分かれると思います。私や私の周囲の人は「手術室経験者だから」という理由で美容外科に進んだ人が少なくありません。
手術室看護の経験しかなくて病棟勤務を希望しない場合は転職先に選びやすいという面があるかとは思いますが、美容外科だと社員割引で色んな施術が受けられる。
そんな特典がある所が結構多くあるようです。それが目的とまではいかなくても、やはり美しさなどに興味がある方が向いているように思います。
そして美容外科は自由診療がほとんどです。受診する対象の人が「患者さま」ではなく「お客様」という意識で働く事ができる人である事が最低条件かもしれません。
また、美容外科特有のシステムと言っても良いのが、給料が歩合制のような形をとっている所が多いという点でしょう。よく求人広告などで高収入を謳っている所を見かけます。
確かに高収入が期待出来る人はできるけれど、できない人もいるという非常にシビアな世界である事も確かです。そんな看護師の仕事としては特殊な世界を少しだけご紹介できれば、と思っています。
目次 [目次を隠す]
美容外科 看護師の仕事内容を1日の流れで見るとどうなるの?
9:30…出勤、掃除や環境整備
10:00…診療開始(予定手術準備、介助、後片付け)
14:00…診療休憩時間
15:00…診療再開(午前中同様、カウンセリング)
19:00…診療終了(掃除など)
診療開始が10時のため、出勤時間はゆっくりです。仕事内容自体も一般病院のようにバタバタしている事は少なく比較的ゆとりを持った流れでした。
美容外科 看護師の仕事内容をケア別に見るとどうなるの?
(手術介助)の仕事内容
大きな病院の手術室と比較すると狭くて簡易的な設備です。直接介助は不要な事が多く間接介助が1人で介助するような事が多かったです。
全身麻酔ではなく局所麻酔で行う事がほとんどなので、時折患者さんの状態をチェックしたり声をかけて不安を和らげられるような援助も必要でした。
短時間で終了するので入院は不要、術後しばらく休憩をとってもらい、出血やバイタルサインの異常などがなければ、次回の受診の予約や異常時の連絡方法などを説明して帰宅してもらいます。
本当に滅多にない事で私は経験した事がありませんが、侵襲が大きめの手術だと一晩泊まってもらって様子を見る事もあり、その時は担当した看護師が一緒に付き添うという事でした。
比較的、患者さんの羞恥心を伴う部位の手術が多い事もあるため、プライバシーが守られるような配慮ができると患者さんに喜ばれます。
(術後処置)の仕事内容
入院せずに手術や様々な施術を行うため、術後の処置も通院になります。創部のチェックはもちろん医師が行っていましたが、ガーゼ交換やテーピングなどは看護師の仕事でした。
テーピングなどにはルーティンがあり、術式や部位に合わせた方法を覚えるまでに少し時間がかかりましたが、覚えてしまえば、それ程難しい業務ではありません。
ただ、テーピングが強すぎると循環障害を起こしてしまったり皮膚障害を起こしてしまう恐れもあります。逆に弱すぎると、自宅で剥がれたり取れてしまい迷惑をかけてしまうので慣れるまでは先輩にチェックしてもらっていました。
処置終了後に創部や皮膚トラブルが発生しないよう、セルフケアの指導なども術後の大切な仕事でした。
(カウンセリング)の仕事内容
私は当時、この仕事がとても苦手でした。美容外科に患者としてでもスタッフとしてでも関わった事がある方はご存知だと思いますが、まず予約するとカウンセリングがあります。
このカウンセリングをどう捉えるか、で美容外科に適しているか否かが決まると言っても過言ではないと思います。当時の私はこのカウンセリングを営業だと捉えていました。
少しでも単価の高い施術を患者さんが契約してくれれば、自分の給料アップに繋がるという事に罪悪感のようなものを強く感じていたからでした。
例えば一重まぶたを二重にする手術に興味があるが、するかしないか迷っている。という状況の方に手術の良さを知ってもらい手術を受けてもらう方向になってもらう。
脱毛希望の方であれば、考えを聞いた上で部位を更に何カ所か増やす事でこんなファッションも楽しめる。というようなアドバイスをする事。そうした業務内容に抵抗を感じていました。
多分、当時の私は美容外科自体に抵抗を感じながら仕事をしていたためだと思います。自分がやってみたい、やってみて良かったと思えていたら捉え方は全く逆の物だっただろうと今では思います。
美しくなりたい、綺麗になりたい、コンプレックスを解消したい、という思いで来られる方への期待に応えられる事、自信を持ってご紹介できるという事が美容外科の看護師に求められる素養であると思います。
美容外科 看護師の仕事内容は患者さんの性別・年齢・傾向で考えるとどうなるの?
女性の患者さんの場合の仕事内容
女性の患者さんでも年齢の若い方から年配の方まで様々です。年齢層によって悩みの内容は変化してきます。若い方だと脱毛や多汗症手術、顔のパーツの微調整(二重にしたい、鼻筋を通したいetc)
年配の方の場合だと、顔のシワやたるみ、シミが気になる。いわゆるアンチエイジングやダイエット、美白目的での点滴なども多いように感じます。
年齢層で大きく違うのは、若い方は余り多くは求めない事もあり、疑問やクレームなどは比較的少なく契約、手術までもスムーズに進みます。
また、看護師の容姿にも大きく左右されるように思います。若い方が憧れるような容姿を持っている同世代の看護師は既に見た目で説得力があるという事でカウンセリングもスムーズな事が多いです。
その代わり、単発の手術や通院で終わる事が多いので単価としては低い。というイメージがあります。逆に年配の方は期待も希望も多い方が多く、価格や仕上がりにも非常にシビアです。
ですが、定期的なメンテナンスが必要な事が多いので一度気に入ってもらえると「固定客」になってもらえる、ありがたい存在です。
同年代もしくは、より近い年代の方が女性患者さんには好まれやすいという特徴もあります。つまり若くて経験の浅い看護師は常に新規の患者さんを少しでも多くカウンセリングしたり開拓していく必要があります。
逆に経験がある看護師は、その人の人柄や対人スキルによっても差がありますが、年配の固定客に恵まれ安定して高収入を得る事ができる。
という構造が私が勤務していたクリニックにはありました。女性の患者さんに対しては、年齢層に応じた容姿作りと対応ができるスタッフが必要だと思います。
男性の患者さんの場合の仕事内容
私が勤務していたクリニックに来られる男性の方で多かったのは、部門が違ってはいましたが、頭髪部門で脱毛症の方。また性的な悩みなどで施術に来られる方も比較的多く見られました。
どちらとも、男性としては羞恥心が伴う相談であったり施術のため、カウンセリングは基本的に男性スタッフが対応するようにはしていました。
しかし手術自体の介助は女性の看護師が行います。しかも局所麻酔で患者さんは覚醒しているため、なるべく看護師は存在感を出さない方向で介助を行っていました。
頭髪部門は私は直接関わった事がありませんでしたが、頭髪部門で勤務していた友人は自分の仕事を一言で表すなら「職人だ」とよく言っていました。
植毛するために毛髪1本ずつ株分けという作業をしないといけないらしいのですが、その業務が非常に細かくて、ひたすら黙々とやり続ける仕事らしく職人の仕事だというのです。
笑ってしまいますが、実際にすごく目が疲れるし他のスタッフとお喋りしたりする余裕もないため自分の性格が暗くなりそうだと嘆いていました。
ただ毛髪部門の方は上司からのビジュアル的な注意指導は少なくオシャレやメイクには興味が持てないけれど、どうしても美容外科方面で働いてみたい方には向いているかもしれません。
(メンタルに問題を抱えている患者さん)の場合の仕事内容
女性患者さんで来られる方の中で意外と多いのが、メンタル的な問題を持っていらっしゃる方。身体醜形恐怖症という言葉をご存知でしょうか?
そういう方は、もともと自分の外見に強いコンプレックスを持っていて、そのせいで摂食障害、うつ病などになってしまう事が多いと言われています。
私たちから見ると、何ら問題がない、もしくは逆に人並み以上に可愛い外見の人も多くいます。そうした方が何度も手術を繰り返し、手術する前の方が全然よかったよね?となる事も…。
しかし、その人たちにとっては、変わる事に意義があったりします。美の感覚は人それぞれで価値観も様々。そのため、カウンセリングの際には看護師の主観を押し付けないような対応が必要になります。
でも、そういう時こそ正直、看護師としての自分が何となく罪悪感を感じる時でした。
また摂食障害で過食嘔吐を繰り返す内にいわゆる「エラ張り」な輪郭になってしまい、何とかして欲しいという相談も多くなってきているように思います。
ボトックス注射などでも改善できる事が多く手軽に改善できるとわかり、エラ張りが気になって過食嘔吐を抑えていた患者さんが安心して、また過食嘔吐が始まったという話を聞いた時には正直ショックを受けました。
私自身が美容外科の事を上手く理解出来ずにハマる事が出来なかったという面もあるとは思いますが、看護師本来の病気の回復を手伝う役目とは、かけ離れた業務内容になれるまでは混乱する人も少なくはないと思います。
まとめ
いかがでしたか?
美容外科で働いている看護師と言えば、華やかでキラキラした外見で夜勤もなくプライベートも充実している。というイメージを持たれている方も少なくないと思います。
確かに、チャラくて一般病棟じゃ通用しないでしょう?って思うような、そういう看護師の方が美容外科で働く事の意味や意義を理解していると思います。
現に私も面接時に「メイクはもっと派手に華やかにするように」と言われました。理由は美しくなりたいと思ってくる人に対して失礼のないように。という事でした。
美を追求したいと思って来られる患者さんに技術や知識を提供する側のプロであるはずのスタッフが、見るからに美に対して興味がない事ほど失礼な事はない。と思いませんか?
美容外科は単に高収入や夜勤がなくてプライベートが充実!という側面だけで選んではいけない部門だと思います。中途半端な気持ちでは続けていく事は困難だと思います。
逆に自分をきちんと評価して欲しいと意欲的に思える人には向いている職場でしょう。頑張って結んだ契約が全て数字として評価される職場です。
一般的な病院や病棟勤務では頑張っても頑張らなくても一律の評価しか得られない。そう思う人なら一度チャレンジしてみても良いかもしれません。
ただ自由診療の美容外科は、問題のある職場も少なくはありません。よくニュースの事件として見かけるのは美容外科関連が多いのも事実だと思います。
安心して自分の実力が発揮できる安全な職場を探し選ぶという事は実は結構大変な労力と時間が必要だったりします。理想通りの職場に決めるには、転職サイトで登録して専門のコンサルタントに相談してみるのも手です。
特に美容外科という分野は自分だけの力では情報を得にくい分野です。そもそも自分が美容外科の分野でやっていけるのだろうか?そんなところからでも相談してみても良いかもしれません。
執筆者情報
美容外科の看護師求人選びの参考に! 編集部
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